飛行機の遅延対策って必要ですが、飛行機は天気で早くなったり遅くなったりするんです。
嵐だから遅くなる。遅延する、欠航する。
十分理解できますよね。
でも、逆に予定の時間よりも早く到着することだってあるんです。
これを見てわかる人はわかりますが、普通わからないですよね。
これは日本付近の冬の天気図です。
しかも、飛行機が飛んでいる上空10,000m付近です。
地上の天気の影響もそれなりに受けますが、こちらの天気のほうがはるかに影響大きいんです。
では、きちんと説明していきますね。
まずは赤で囲ったところを見てください。
ここに100という数字が書いてあります。
これが偏西風というやつです。
この偏西風の影響を飛行機はもろに受けるのです。
偏西風というのは、西から東に向かって吹いています。
そして、夏よりも冬のほうが早いんです。
この100という数字ですが、これは、100ノットという速度で風が吹いているんです。
ざっと、時速180km程度でしょうか。
つまり、飛行機が飛んでいますが、追い風で時速180km追加されるわけです。
これってうれしいですよね。
これが夏になると一気に遅くなってしまいます。
早くても60ノットとか。
半分くらいまで下がってしまいます。
このように、冬と夏で偏西風の速度が違ってくるので、冬は定刻よりも早く着きやすく、夏は遅れる傾向にあります。
もちろん、西から東にいく便の話ですよ。
逆に東から西に行く便は向かい風になるので、冬は遅れ気味になり、夏は早く着くようになります。
これでわかっていただけたでしょうか。
ソウルくらいでも行は2時間程度かかり、帰りは1時間30分程度になっているのです。