飛行機の遅延の理由はいろいろとありますが、空港が混雑していると飛行機が遅れてしまいます。
非常に当たり前、当然という話ではありますが、これが実に多いんです。
特に中国系の空港でよくあるんですが、オンタイムで飛ぶことがあるんだろうか?と疑問すらわいてきます。
飛行場には、民間機専用の飛行場と、軍との共用の飛行場があります。
軍との共用では非常に影響が大きくなります。
なぜなら、軍の飛行機が優先されるからです。
それは仕方ないとしても、空港が混雑しているところの場合、一本遅れてしまうだけで、その後もずるずると遅れてしまうということがよくあります。
上海虹橋空港でのことです。
私の乗っていた飛行機が飛び立つときに、滑走路町の飛行機が8機も待っていました。
そりゃ混雑しすぎですよ。
滑走路が数本あったとしても、すべてが同時に利用されることはありません。
それは、風向きにより利用される滑走路が決定するからです。
基本は向かい風に対し飛び立ち、また、着陸します。
そのため、一般的な空港では、一つの滑走路をどちらかの方向から決めて利用されます。
ただ、滑走路が複数本ある飛行場もあります。
具体的には、横風用滑走路というものがあります。
通常の滑走路と90度方向を変えた滑走路が用意されます。
すると、横風があっても、そちら側の滑走路を利用することで、横風が向かい風として利用できるようになります。
また、非常に広い空港の場合、同時に2本の滑走路を利用することもできます。
一本目の滑走路と、二本目の滑走路の間が1525m以上離れていることが条件になります。
このような場合に、同時に利用できますので、一本を着陸専用などとして効率よく運用することもできます。
ただし、非常に広い敷地が必要になりますのでなかなかむつかしいですね。
日本では、成田、羽田、関空などがこのタイプです。
上手に運用することで、一時間に60機の離着陸ができるようになったりします。
そんなこんなことがありますが、中国は遅延率がとても高いので、現在ではいろいろと問題が発生しています。
こんな記事も書かれているくらいです。
ちなみに、上海虹橋空港では定時運航率24%だそうです。
つまり、75%の飛行機は遅延しているということです。
電車が遅延しない日本人の感覚からすれば理解できないことでしょうね。
飛行機の定時運航というのは、所定の時間から「前後15分以内の離発着」をいいます。
つまり、正午に出発する予定の便であれば、11時45分から12時15分までに出発すれば定時運行としてカウントされます。
しかも、定時運行というのは、離陸する時間ではなく、飛行機のタイヤがちょびっとでも動き出した時間を運航開始時間としてカウントしますので、滑走路で5時間待っていたとしても、定時運行になるわけです。
こういう話を聞くと、トランジットで中国経由はちょっと危ないってことがわかりました?