飛行機が遅れてしまうことがありますが、故障以外でも遅れてしまうことがあります。
それはどのような時でしょうか?
それは、飛行機の使いまわしがうまくいかない時です。
この使いまわしのことを「機材繰り」といいます。
たとえば、JL371という飛行機があります。
これは、羽田発、福岡行の飛行機です。
しかし、この飛行機は折り返しJL372という飛行機として利用されています。
折り返し運行ですので、福岡発羽田行きです。
これが、JL371が欠航すると、JL372も同時に欠航となります。
JL371が遅延すると、JL372も遅延することになります。遅延の場合には、遅延しないかもしれませんが。
事実、JL371はJL371として利用される前の状態で乱気流に巻き込まれ、機材点検をする必要になり、欠航となりました。また、JL371が欠航となったため、JL372も同時に欠航となりました。
国内線で非常に多い問題です。
ただ、なかなかこのような機材繰りがどのように行われているのか調べるサイトがないですからね。
小さい航空会社の場合には、時刻表をよく見ることでなんとなくわかるんですが、巨大な航空会社だとわかりにくいのが実情です。
なお、機材繰りで遅延、欠航が多いのはLCCです。
LCCは、空港での滞在時間がとてもシビアです。
「え?」と聞きたくなるような時間でUターンしています。
そのため、ちょっとしたことで遅延し始めます。
大手航空会社の場合には、機材の数にも余裕があったりしますので、機材繰りによる遅延・欠航はしにくかったりします。